8ミリビデオテープの分解

8ミリビデオテープの分解

ちょっと前までポピュラーだった8ミリビデオカセット。 Video8、Hi8、Digital8などの方式で採用されてきました。 そんなビデオテープにカビが生えてしまったり、テープが切れてしまったりすると、ビデオテープを分解したくなる事があります。電話等でたまに分解方法を聞かれますので、簡単に紹介したいと思います。

分解手順

1. 背ラベルをカット

 8ミリビデオのハウジング(ケース)は、上ぶたと下ぶたをねじで止めている形です。上下で分離する必要がありますので、背ラベルが貼られている場合は、ケースのつなぎ目に沿ってカットします。

2. ネジを取る

8ミリビデオテープを裏返しにして、ネジを取ります。(下記写真)

標準的な8mmテープは5個ですが、後期型はネジを使わない圧着式の場合があります。この場合は、割る必要があります。

3. 上ぶたの取り外し

ネジを取りましたら、テープを表向けにします。 左側の前ぶたロックを手前に引きながら、前ぶたをやや起こした状態で、上蓋をそっと持ち上げて脇に置いてください。(下記写真参照)

 

8mmビデオテープ分解時の注意点

これで内部へアクセスできるかと思います。テープをはずす前に気を付けていただきたいのは、先ほど指先で動かした前ぶたロックのバネの有無、形状、はめ方を覚えておいて下さい。部品を外す前にスマホ等で写真を撮っておくといいかもしれません。

なぜならば、同じ8mmビデオテープでも、メーカーや製造時期により異なります。 例として、下記写真のように

  • 上段: 専用バネを使うもの
  • 中段: 組み込まれている物
  • 下段: バネのないもの

がありますので、よく観察しておきましょう。

このロック機構さえクリアできれば、8ミリビデオの分解・組み立ては簡単です。テープを素手で触らない限り、問題なく元に戻せると思います。もし万一戻せなくなった場合は、有償にて組立いたします。お気軽にご相談下さい。

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