ダビング時のカビ

ダビング時ダビング時先日、お得意先の写真屋さんからお預かりした海外方式のPAL VHSビデオテープ。 現地で撮影された結婚式ビデオのダビング依頼でした。 ダビング中映像のノイズが気になったので、いったん作業を中断。 一旦テープを取り出し、よく観察をすると所々ビデオテープの表面にカビが生えていました。

海外VHS

VHSビデオテープの蓋を開けたところ。 テープ表面にカビが生えています。

ビデオテープのカビ

カビの生えた部分のアップ。 白い模様がカビです。

このようにカビが生えてしまうと、ダビング時に無数のノイズが入ったりします。 テープクリーニングである程度除去することはできますが、根が深かったり、長年放置してしまうとノイズが多めになってしまいます。 また、ビデオテープそのものも弱くなるため、表面を拭くこと自体が困難になるケースもございます。 お早めにビデオテープのDVD化、ブルーレイ化、データ化して大切な思い出を保護して下さい。

VHS リーダーテープ

VHS リーダーテープ切れ

VHSが登場して30年以上経ちましたが、最近ビデオテープの経年劣化も頻繁に見かけるようになりました。一番多いのが、このリーダーテープ切れ。

VHS リーダーテープ

磁気テープの前後にはこの透明のリーダーテープが繋がれており、この部分がクリップで巻き軸に留まる構造です。しかしながら、経年劣化で折れ目が脆くなり、巻き戻し等の動作やテープエンド時に外れてしまいます。

切れてしまった場合は、カセットのハウジングを分解し、リーダーテープを再度留め直す事で再生可能になります。

vhs リーダーテープ接合

リーダーテープの材質が著しく劣化している場合は、新しいリーダーテープに交換します。

巻き戻したら切れちゃった。そんな時はお気軽にご相談ください。

 

カビ取り前のビデオテープ

カビ取りのビデオテープ補修

本日の午後は、VHSビデオテープのカビのお掃除でした。

カビ取り前のビデオテープ

ビデオテープがなるべく切れないように、始めにカビを湿らせ、その後ゆっくり剥がします。テープの癒着が解消後、再び巻き取り直し、テープ表面を拭きました。

カビ取り後のVHS

一部強力に貼りついてしまっており、裂けが発生してしまいましたが、それ以外の部分はおおむね良好でした。

セロテープで補修された8ミリビデオ

先日、8ミリビデオのダビングのご依頼がありました。周期的にノイズが入るため、テープの異常と判断、8ミリビデオテープを分解してみました。
ビデオテープを拝見しますと、一定間隔で折れ目が入っていました。

8ミリビデオの折れ目

8ミリビデオのテープを取り出して、折れ目をずっと追っていくと、大きな山を発見。

セロテープで補修された箇所がありました。

セロテープ

セロテープで補修した箇所の糊が乾いてしまったせいか、しなやかさが失われ、巻きリールに大きなコブが発生していました。
このコブのせいで、正常な箇所にも折れ目が付いてしまったと思われます。このままではテープにも機械にもよくないため接合し直しました。

8ミリビデオの接合

セロテープは糊が溶けたり、乾燥して硬くなったりとビデオテープの補修には不向きです。セロテープで補修した記憶がある方は、ダメージが広がる前に、早めにチェック・ダビングされる事をお勧めします。

磁気が剥がれたVHS

ビデオテープが途中で巻き戻ってしまう – 磁気の剥がれ

ダビングでお預かりしたVHSのビデオテープですが、120分のビデオテープなのに途中で止まり、勝手に巻き戻ってしまうトラブルが発生。実は、最近じわりと同じ症状のビデオテープが増えています。原因は、経年劣化等による磁気の剥がれです。下記がその一例です。

磁気の剥がれ

上記のような小さいものもあれば、意図的か?と思われるくらい磁気が剥がれた箇所も。

磁気が剥がれたVHS

写真のように、磁気が剥がれた箇所から光が透過してしまうと、機械がビデオテープの終わりと勘違いし停止・巻き戻します。(巻戻しは機械の設定によります)

このように磁気が剥がれてしまった場合は、光の漏れる箇所をふさぐことによって再び再生できるようになります。磁気の剥がれが酷く、ふさぐのが現実的ではない場合は、ビデオデッキ側の検出機能を無効にし、別のメディアにダビングいたします。

ビデオテープが勝手に止まったり、戻ってしまってお困りでしたら、お気軽にご相談ください。

 

videotape-cleaning

ビデオテープのクリーニング

今朝はビデオテープクリーニング。カビの除去作業からスタートです。VHSのビデオテープに生えたカビ。

VHSのクリーニング補修前

そのまま作業すると切断する恐れがあるので、カビを湿らせてからテープをほぐします。
切断に注意しながら手作業でふき取り。片道約240メートルです(笑)

巻き取り直して、再びエタノール処理で完成です。

VHS クリーニング後

ご家庭でも出来るとは思いますが、結構な労力ですので、時間を考えるとあまりお勧めも出来ません。

カビでお困りでしたらお気軽にご相談ください。

今日のビデオテープの補修・クリーニング(ベータ)

今日の午後は、ベータのビデオテープの補修を行いました。カビが綺麗に生えています。

カビが生えたのち乾燥してしまったため、ビデオテープ同士がくっ付いています。少しずつ剥がし、ほぐしながら綺麗にしていきます。

ビデオテープの表面を専用液で整えながら、巻き取っていくと出来上がり。

カビが一度生えてしまうと、テープ内部に入り込んだ胞子までは取り除けませんが、ダビング・再生するには十分なレベルまでクリーニング可能です。程度が軽いうちに早めにダビングしましょう。

 

 

ベータビデオデッキのお手入れ

久々に配線を外す機会があったので、ちょっとだけ分解。

リール台もフェルトがちょっとダメになってきたので、とりあえず部品取り機から移植。まだベータのリール台って入手可能なのかな?

それにしても基板を見てるとワクワクしますね(笑)

昔のビデオデッキは、部品点数も多くバブリーな感じが好きです(笑)

でもこの色合いといい配線といい、なんか時代を感じますね^^

ミニDVビデオカメラ分解中

手が空いた時に分解したミニDVビデオカメラとHDVビデオカメラ。

ミニDVビデオカメラの分解

片方は頂きもので、もう片方はだいぶ前に故障品として入手。
いずれも部品交換が必要なため、途中で止まってしまってます。どちらも既に生産終了の部品が必要なので
海外の修理工房から部品を取り寄せ中ですが、果たして届くまで組み立て方を覚えていられるかどうか(笑)

ちなみに当方では、機械の修理は行っておりません。単に分解するのが趣味です(笑)

 

カビの発生したビデオテープの例

ビデオテープにもカビが生えます。カビの発生しやすい環境下で使用したビデオテープ、湿度が高い環境で保管されたテープは、カビに侵されることがあ ります。特にテープの薄い物は、癒着した際にテープを裂いてしまい、トラブルの原因になります。こまめにテープを走行させる事である程度予防はできます が、大切な思い出は、早めに他のメディアへ移されることをお勧めします。

カビの生えたHi8 ピンポイントのカビは、一見軽そうに見えますが、部分的に癒着しているため簡単にテープが裂けます。表に見えなくても、リールの下側のみ発生している場合も多くあります。クリーニングが必要です。
カビの生えたVHS-C VHS-Cは比較的発生する確率が高い上、テープが薄いため、カビによる癒着でテープが切れる事が多くあります。3倍モードで録画されたテープは、クリーニング後も絵が安定しないケースが多いです。
カビの生えたベータ 全体に雲がかかったようなものもカビです。クリーニング作業が必要です。
カビの生えたベータマックス 斑模様の白い部分がカビです。白いカビの付着がない部分は正常に再生できますが、カビの部分はピンポイントで癒着してる場合がありますので、こちらもクリーニングが必要です。

カビは見た目だけでは正直わかりませんので、一旦お預かり後お見積もりさせて頂きます。
作業料金の目安については、ビデオテープの補修についてをご覧下さい。

ご注文方法

order-sheet  をクリック・印刷して、テープと一緒にお送り下さい。 余白または別紙に症状、傷んだ原因等、わかる範囲でお知らせ下さい。併せて「ご利用方法」をご覧下さい。

所要日数

ダビング作業とは別に1~2営業日かかります。大口修理、混雑時は、お時間いただきますのであらかじめご了承下さい。到着順の処理となります。