ソニーハンディカムからビデオテープが取り出せないというご相談を多数いただいております。 様々なケースが考えられます。 当方が実際に見た「テープ取り出せない」ランキングを紹介します。
1位 電気系統の劣化
お預かりしたビデオカメラの8割以上がこれに該当し、ダントツの1位です。 具体的には、ビデオカメラの内部基盤に使われている半導体が劣化してしまう故障です。 例えば、電源が入らなかったり、電圧が不十分で正常に動作しないものが該当します。 ビデオカメラを再び利用したい場合は、メーカー修理が必要になります。 しかしながら、補修パーツ保有期間を過ぎているため、修理不能のものが多いです。 一方で、ビデオテープの大半は修理不要で救えますが、テープが露出してた箇所は、稀にカビや油が付着していることがあります。 このような場合は、部分的にクリーニングを行います。
2位 カメラ側のカセットローディング機構の故障
お預かりビデオカメラの1割くらいがこれに該当します。 これは、テープ出し入れメカの故障が原因です。 プラスチックの経年劣化でギアが割れて動かないケースが多いです。 テープの入れ方が荒かったり、強引に開けたりしても壊れます。 また、落下等の外圧で枠が歪んで出ないケースも見受けられます。 このタイプの故障は、ビデオテープへの影響はほとんどないと思われますので、補修せずダビングできる可能性が高いです。 ビデオカメラは修理が必要と思われますが、既に補修パーツがない機種が多いと思われます。
3位 テープが絡んだ(カメラ内走行メカの不具合)
テープの走行を支えるガイドポストの歪み、テープ走行を支えるローラーが摩耗していたりすると絡むことがあります。 これは、テープを送る側と巻き取る側の連携プレーの乱れが原因です。 メカの不具合により、テープの張りが許容範囲を超えてしまい、テープの通り道からはみ出し絡みます。
ビデオテープは補修が必要な可能性が高いです。 また、ビデオカメラは再利用すると再び絡んでしまう可能性が高いので、おすすめしません。
4位 テープが絡んだ(テープの不具合)
・テープに指紋・液体等の付着
・湿気等による張り付き・癒着
・テープ内部の不具合
・不適切な補修
などが原因で内部に引っかかってしまうことがあります。 ビデオテープは、補修が必要となりますが、ビデオカメラは再び使えるようになる可能性が高いです。
もし、ビデオテープの取り出しをご希望でしたら、お気軽にご相談ください。