ハンディカム

ソニー ハンディカム ビデオテープが取り出せない

ソニーハンディカムからビデオテープが取り出せないというご相談を多数いただいております。 様々なケースが考えられます。 当方が実際に見た「テープ取り出せない」ランキングを紹介します。

4位 テープが絡んだ(テープの不具合)

・テープに指紋・液体等の付着
・湿気等による張り付き・癒着
・テープ内部の不具合
・不適切な補修

などが原因で内部に引っかかってしまうことがあります。 ビデオテープは、補修が必要となりますが、ビデオカメラは再び使えるようになる可能性が高いです。

3位 テープが絡んだ(カメラ内走行メカの不具合)

テープの走行を支えるガイドポストの歪み、テープ走行を支えるローラーが摩耗していたりすると絡むことがあります。 これは、テープを送る側と巻き取る側の連携プレーの乱れが原因です。 メカの不具合により、テープの張りが許容範囲を超えてしまい、テープの通り道からはみ出し絡みます。

ビデオテープは補修が必要な可能性が高いです。 また、ビデオカメラは再利用すると再び絡んでしまう可能性が高いので、おすすめしません。

2位 ビデオテープのローディング機構の故障

お預かりビデオカメラの1割くらいがこれに該当します。 これは、テープ出し入れメカの故障が原因です。 プラスチックの経年劣化でギアが割れて動かないケースが多いです。 テープの入れ方が荒かったり、強引に開けたりしても壊れます。 また、落下等の外圧で枠が歪んで出ないケースも見受けられます。 このタイプの故障は、ビデオテープへの影響はほとんどないと思われますので、補修せずダビングできる可能性が高いです。 ビデオカメラは修理が必要と思われますが、既に補修パーツがない機種が多いと思われます。

1位 電気系統の劣化

お預かりしたビデオカメラの8割以上がこれに該当し、ダントツの1位です。 具体的には、ビデオカメラの内部基盤に使われている半導体が劣化してしまう故障です。 例えば、電源が入らなかったり、電圧が不十分で正常に動作しないものが該当します。 ビデオカメラを再び利用したい場合は、メーカー修理が必要になります。 しかしながら、補修パーツ保有期間を過ぎているため、修理不能のものが多いです。 一方で、ビデオテープの大半は修理不要で救えますが、テープが露出してた箇所は、稀にカビや油が付着していることがあります。 このような場合は、部分的にクリーニングを行います。

 

もし、ビデオテープの取り出しでお困りでしたら、お気軽にご相談ください。

hi8-removal

ハイエイト (Hi8) の取り出し

ハイエイト メカニズム

先日お送りいただいた ハイエイト ビデオカメラのメカ部分です。メカのみなので、正確な型番はわかりませんが、ソニーの物のようです。

ここまで分解されてますと、取り出し作業的に大変助かります(笑)ということで、いつも通り給電し、ローディングギアを回します。ところが、排出途中で異変に気付きました。

ハイエイト がキャプスタンに絡んだ状態

ハイエイトテープはすでに切断、片側がキャプスタンに巻き込まれていることが判明。キャプスタンの軸に巻き上がってしまっています。少し巻かれている程度であれば、テープを引っ張るだけで回復しますが、今回は結構ぎっしり巻かれてしまってます。

このままビデオテープを引っ張ると切れてしまうので、メカからキャプスタンユニットを一旦外しました。そしてテープではなくキャプスタンの軸側を回して、テープを緩めることにしました。具体的には、キャプスタン下のホイールを回します。

hi8-jammed-tape

ホイールを回すと、すんなりテープが緩みました。テープが軸から外れたところで一旦ケース内に巻き取り、いつも通りにイジェクトします。

hi8-manual-eject

イジェクト後、カセットハウジングを分解。切り口を整えて接合しなおします。作業で付着したメカの油や皮脂をふき取り作業完了です。

ハイエイトに限らず、ビデオカメラ内にテープが絡んでお困りでしたら、お気軽にご相談ください。

Hi8 ビデオテープ 取り出し

Hi8 ビデオの取り出し (京セラM1)

先日、京セラ M1 Hi8 ビデオカメラからのテープ取出し依頼のお仕事をいただきました。 ありがとうございます。 M1の作業は恐らく2回目、ボタンやメカの配置を見る限り、ソニーハンディカム CCD-SC55と同じ感じがしました。

京セラ M1 Hi8 ビデオカメラとソニーハンディカム SC55
京セラ M1 Hi8ビデオカメラとソニーハンディカム SC55

この機種は、シャープ液晶ビューカムのように両手でホールドをする機種で、 ビューファインダーではなく背面モニターを見ながら操作するタイプです。 一般的な8ミリビデオカメラと構造が異なるため、取り出し方も若干異なります。 通常の取出しは、メカ側を上にして作業するのですが、この機種は、ローディングモーターがカメラ前面にあるため、カメラ前面を開け、メカ側を下にした状態で作業します。

Kyocera M1 前面を開けたところ
Kyocera M1 前面を開けたところ

アップの写真はないのですが、レンズ脇のギアがローディングを動かすギアです。 メカやテープが反対側なので、勘とメカ音を頼りに作業します(笑) ギアを動かしただけでは、テープは巻き取られませんので、アンロードの途中でいったん止め、リールを回してビデオテープをケース内に収納します。

Hi8 アンロード途中
Hi8がたるんだ状態。このまま取り出すと皺に。

はみ出ているビデオテープを巻き取って、最後までアンロード作業を行うと作業完了です。

Hi8 取り出し

Hi8ビデオテープの取り出しでお困りでしたら、お気軽にご相談ください。

ミニDV 取り出し

シャープデジタルビューカム VL-FD1 からのテープ取り出し

本日のご依頼は、シャープデジタルビデオカメラ、デジタルビューカム VL-FD1 からミニDVビデオテープの救済でした。取出しを試みたためか、カセットローディングメカの一部が破損しています。

VL-FD1 シャープデジタルビューカム

まずは、ピンチローラーやアーム類をイジェクトできる状態まで後退させます。

アーム後退

VL-FD1 は、テープが残る機種なので、アイドラーギアを回し、たるんだテープを巻き取ります。
弛みが取れたら、最終工程のイジェクトモードへ進めます。

ミニDV イジェクト

無事取り出せました。

ミニDV 取り出し

カセットローディングメカのフレームを歪めますと、余計にビデオテープが取り出せなくなり、テープへの傷が入るリスクが高くなります。
もしご自身で取出しされる場合は、力尽くではなく、ネジを取り除くなどして分解する形で作業して下さい。

取出しでお困りでしたら、お気軽にご相談ください。

miniDVビデオカメラ分解

miniDVビデオテープの取り出し (Canon FV M30)

昨日のテープ取り出し依頼は、ミニDV方式を採用したキヤノン デジタルビデオカメラ FV M30。

Canon FV-M30 ミニDVビデオカメラ

本体は綺麗ですが、ACを繋いでも、バッテリーを繋いでも電源が入りません。

とりあえずバラしました。

miniDVビデオカメラ分解

回路の途中から電気を供給するも、どこかでショートしてるようで動作せず。こうなったらメカがモロ見えになるまで分解です。

miniDV テープ取り出し

結構大変でした(苦笑)長年ローディングされたまま止まっていたため、テープに癖がついてしまっていました。
癖の部分は平面性が損なわれているため、一瞬トラッキングが外れますが、その他はダメージもなく良好でした。

DVDへダビングして作業終了です。

テープが出なくてお困りでしたら、お気軽にご相談ください。

8ミリビデオ

キヤノン Hi8 MB-E30 からの8ミリビデオ取り出し

先日のテープ取り出しは、キヤノンのビデオカメラ、MB-E30でした。8ミリビデオより画質の良いHi8対応モデルです。

キヤノンハイエイト MB-E30

まず8ミリビデオテープ側のサイドが外れるまでネジ類を取ります。

MB-E30 分解

ギアを回して、ビデオヘッドがテープと離れるところまでアンロードします。

MB-E30 途中までアンロード

テープが折れないように、カセット内部へ戻します。

MB-E30 テープ収納

テープを挟まぬよう気を付けながら、最後までアンロードします。

8ミリビデオをエジェクト

無事取り出すことができました。
念のため、テープの状況を確認して、異常がないことを確認し、返送いたしました。

出なくなってしまったビデオをお持ちでしたらお気軽にご相談ください。

Hi8 取出し

ソニーハンディカム CCD-TR2から8ミリビデオの取り出し

先日はSonyの8ミリビデオカメラ、ハンディカム CCD-TR2からのテープ取り出しのご依頼でした。
テープ取り出し側を中心にネジ取ってばらします。

ccd-tr2の分解

テープが折れないようにケースに巻き取りながらエジェクト。

Hi8取出し

8ミリビデオ、無事取り出せました。

Hi8 取出し

ビデオカセットの窓からカビが見えましたので、テープをほぐしてクリーニングを実施。無事ダビング出来ました。

 

ビデオテープ取出し

京セラ DV-L100 から miniDV 取出し

昨日のビデオテープ取出しのご依頼は、京セラ DV-L100 デジタルビデオカメラです。miniDV方式で、内部構造からみると、ソニー DCR-TRV7のOEMのようです。最初通電を試みたものの、電源回路が弱っており、自動で排出できず。分解して救済する事にしました。この世代のビデオカメラは、分解しやすいので、比較的楽です。

京セラ DV-L100 テープ取出し

別の電源から電気を供給、miniDVテープを傷めないようにゆっくり進めます。

ビデオテープ取出し

無傷で取り出せました。DVDへダビングしてテープとともに発送させていただきました。

miniDV取出し完了

メカの方は、そのうち液晶は映るようになったのですが、ローディングメカは全く動かず、基板がダメなようでした。

ビデオテープの取出しでお困りでしたら、有償にて承ります。

MiniDV 取出し

キヤノン DM-FV40ビデオカメラからミニDVテープの取出し

取出し依頼ではソニーとシャープとパナソニックのビデオカメラが圧倒的に多いですが、今回はキヤノン。アームかギアの異常のため、電気的にはアンロードできないため、分解しました。

MiniDV Mechanism

ここまで分解しなくても、取り出せなくはないですが、テープへのダメージを最小にするため、メカごと取出し。テープを少しずつ巻き取りながらエマージェンシーロック?(笑)を外して取出し。

MiniDV 取出し

無事取り出せました。勉強も兼ねて組み立て直しましたが、結構時間がかかりました。もう趣味の世界です(笑)

canon DM-FV40

もしお困りでしたらご遠慮なくご相談ください^^

VHS-C ビデオテープの取り出し

VHS-C (コンパクトVHS) 取り出しのご依頼を先日いただきました。VHS-Cアダプターに入った状態で、見事にキャプスタン軸に巻き付いておりました。

VHS-C ビデオテープの取り出し

ビデオテープの走行には、ビデオテープを巻き取るリールと、キャプスタン軸+ピンチローラーが同調してテープを進めます。 しかし、機器の不具合でビデオテープを引っ張る巻取りリールがうまく機能せず。 たるんでしまったビデオテープが、キャプスタンとピンチローラーに絡んでしまったようです。

このように巻き取られたテープは、キャプスタンを逆回転させる事により取り出すことはできます。 ビデオテープの破損個所を切り継ぎし、付着した油等をクリーニングして終了です。

ビデオテープが出なくなっても慌てず、コンセントを抜いて下さい。 部分的なダメージは出ても大半の箇所は救済できます。

救済料金等については ビデオテープの取り出し をご覧下さい。 ダメージが酷い場合は、別途テープ補修代がかかりますので、予めご了承ください。